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青城と電話



ブーブー

『!!!し、親治くん!?どうしたの!?』

「「(親治!?)」」

「〈名前ちゃーん!!君の運命の恋人の及川さn『死ね』酷いよっ!〉」

『何親治くんの携帯使ってるわけ?いや、いい、言わなくていい。あんたと話してる時間がもったいないわ』

「〈泣くよ!?及川さん泣いちゃうよ!?〉」

『さよなら。』プツっ

「…名前、い、今のは…つか親治って…?」

『なんで私が黒尾くんに親治くんの事教えにきゃなんないの?』

「恋人間に秘密が合っちゃいかんだろっ!?」

『恋人?はぁ?誰と誰がですか?死ねよ』

「そうですよ黒尾さん。そんな馬鹿なこと言ってる暇があるなら少しでも身長を縮める努力の1つでもしたらどうですか?」

「いや、それバレーボールプレーヤーとして失格だろ」

「はっはっは!馬鹿め赤葦!俺はんなことしなくても0.2ミリ縮んだんだよっ!」

「いや、縮むなよ!?キャプテン!」

「ふったかだか0.2ミリですか?俺なんて0.4ミリも縮みましたよ?(ドヤァ)」

「赤葦!?縮んだらダメだって!!」

ブーブーブーブー

「「!!また親治か!?」」

『もしもし?死んでくれますか?クソ川さん』

「〈…あー…その…悪い、うちの主将が…〉」

『え…もしかさて岩泉くん?』

「〈いや、その…合宿中なんだよな?マジで悪るかったな。それだけ伝えようと思って〉」

『いや、その…岩泉くんが謝ることじゃ…それに今は昼休憩だし大丈夫だよ』

「〈そう言ってもらえると有り難ぇ。ホント悪かったな。クソ川にはちゃんと言っとくよ。じゃあな〉」

『あ、岩泉くん』

「〈?なんだ?〉」

『いや、その…わざわざありがとね』

「〈なんだ、そんな事か。迷惑かけたのはこっちなんだから当然だっつの〉」

『…じゃ、じゃあまた』

「〈おう、じゃあな〉」


「な、なんか…名前の雰囲気が…」

「岩泉って誰ですかね?とりあえず抹殺ノートに加えておきます」

「赤葦!?抹殺ノートって何!?」

「ちなみに、一番上は黒尾さんです。おめでとうございます」

「…お前、俺を先輩と思ってねぇだろ?」


「ねぇねぇ名前ちゃん、今の電話の人って?」

『え?…ああ、岩泉くん?他校の人だよ』

「ふーん…背高いの?」

『岩泉くんは179?かな?』

「へー!結構あるね。けど…名前ちゃん、なんかいつもと雰囲気違ったね!」

『え?』

「電話してるとき」

『…そうかな?』

「うん、なんか“恋する乙女”って感じだった」

「「なに!?」」

『…あたしが?岩泉くんに?…いやいやいや、ないない。だって彼、余裕で170?越してるんだよ?ないない』

「そうだっ!!名前の恋する相手は俺だけだよ!」

『天使とのおしゃべりの邪魔とはいい度胸だな、あ?』

「…怒ってる名前さんも美しいです」

「(うーん…黒尾くんと赤葦のせいで話それちゃったなぁ)」

「(いや、でもまぁあれはそうでしょ)」

「(うんうん、名前ちゃんて意外と鈍感なんだね)」





“恋する乙女?”
(監督さん達ー!黒尾くんと赤葦くんが鍛えて欲しいそうでーす!もちろんマンツーマンで!)
((ま、マンツーマン!?))
(何処に反応して嬉しそうな顔してんだよ!?苗字さんとじゃなくて監督とだぞ!?)
(不必要な情報は完全にシャットアウトしてんのな、コイツら…)

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