額縁の中の世界 | ナノ

「住む世界が違うって感じ」




 今日は、体育館で新入生向けの部活動説明会がある。

 上級生は既に一度説明を聞いているので、部の代表で説明をする側になった生徒以外は普通授業となっている。が、転入生の慈海は特例として、授業は出席扱いで説明会に参加する許可が出ていた。

 折角許可が下りたので、部活に入ろうと思っていた訳では無いが、説明を聞いてみることにした。まずは運動部から説明が始まった。



「こんにちは。男子バスケットボール部主将、虹村です」



 “キャプテン”――小学校と転校前の中学校でずっと文化部に所属していた慈海には、いまいち耳馴染みの無い呼称だが、つまりは部長という理解で合っているのだろう。

 帝光中の運動部はどの部も強く、特にバスケ部は最有力らしい。



「全国中学校バスケットボール大会優勝……」



 凄い成績を修めていることは分かった。しかも連覇を狙っているらしい。

「何て言うか、住む世界が違うって感じ」

 慈海は遠い目で体育館前方のステージを見遣る。

 既に運動部の説明を聞く気は失せていた。慈海は運動部の説明を聞き流し、文化部の説明を待った。





ーーーーーーーーーーーーーーー

出来るだけ更新が滞らないようにするにはどうしたら良いかと悩んだ結果、一頁の文字数が今までの半分以下に減りました←

お陰でメインキャラが全然出てこないorz

2014.01.14


prev / next
[ back ]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -