ヘンゼルとグレーテル

04




「すごく、恐かったよ?」


 言葉とは裏腹な笑いと共に告げると、おもむろにふたりは、まま母の股間を下から揉み込み始めました。

「あぅっ?!」

 突然の、そして予想もしていなかった刺激に、まま母は悶えながら前屈みになり、なんとか逃げようとします。
 けれど、子供とは言え、ふたりにしがみつかれた状態ではうまくいきません。

「ぅあっ、ヤっ…! こらッ…そんな、トコっ…!」

 ぴくん、ぴくん、と躯を震わせるまま母に、ヘンゼルは首を傾げました。

「ねえ、お義母さん。随分かわいい反応してるけど…お父さんとはシてるんだよね?」
「なッ! ぁ、ゃっ」

 ヘンゼルのド直球な質問に、まま母は顔を真っ赤にして絶句します。
 その間もふたりはまま母の股間を揉み、ついでにお尻も揉んでいるので、まま母の唇からはか細い嬌声だけが続きます。

 次第にまま母の膝に力が入らなくなってきて、遂にまま母はぺたりと床に座り込んでしまいました。

「っは…ぅ、や、やめ…っ」
「…もしかして、シてないの?」
「ッ、し、シなくていいように、子供がいるトコに嫁いだんだろーがっ! 俺ッそっちの趣味はねぇの!」

 涙目になって、もはや自棄のようにまま母が叫びます。

 ヘンゼルとグレーテルは、思わずぽかんとしてしまいました。

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