StP side:Y

03



「ぁ、む…っ、ん、ん…っ」

 ちゅ、ちゅ、と音を立ててキスを続けると、白かった夏弥の頬が、徐々に赤く染まっていった。

「ッは! ゃ、てめっ…なにしてっ…!」
「何って。今更だなあ。さっきまであんなに激しくエッチしてたのに」
「ッ?!」

 夏弥が目を見開く。ああ、やっぱりお薬が効き過ぎて、あまり覚えていないようだ。
 残念だ。あんなに可愛かったのに。

 しばらく赤い顔で口を金魚のようにパクパクさせていた夏弥は、「んなわけっ…!」と起き上がろうとして、

「〜〜っ!」

 また、腰の痛みに呻いた。
 今だ。僕は素早く、夏弥の顔に再び目隠しをする。途端に夏弥は僕の手を掴んで暴れようとするから、一旦その手首も縛って拘束した。

「やだっ! やめろ、それヤダっ…!」

 夏弥は想像力が豊かだ。目隠しプレイは、夏弥の感度を倍ほどにも跳ね上げる。

 僕は笑って、そっと手に薬を塗りつけ、布団の中の、夏弥の今は萎えて大人しい性器を握り込んだ。

 ぬるっ…
「ぅにゃっ?!」

 びくんと夏弥の躯が跳ねて、慌てて足が閉じられるが、既に僕の手は夏弥の柔らかな睾丸まで包み込んでいた。

 ぬちゅっ…、ぬりゅっ…
「ふぁ、あ、やめ、触るな…っ、やだ…ッ」

 やだ、やだ、と繰り返して、夏弥は夢中で頭を振る。けれど徐々に性器が硬さを持ち始めているのが、僕にはよく判る。

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