only me

06


 嫌なのに、ダメなのに、真島を突き飛ばすことすらできない。
 先端から透明な液体がすげぇ勢いで溢れ出て、どんどん真島の指をヌルヌルにしていく。

「っ…! 〜〜ッ!」

 限界。そう思ったのと、俺のザーメンが真島の手にぶちまけられたのが同時だった。

「ッはぁ…っ! はぁっ…!」

 とんでもない疲労感。早過ぎんだろ、俺…。なのにまだまだ躯は熱いままだ。
 ねとねとと俺のザーメンを指先に絡めて、嬉しそうに真島が軽いキスをした。

「こんなに出るなんて…ほんとにみゆきは俺のことが好きだな」
「ッ、」

 …そう、なのか…?

 荒い吐息でなんとか真島を見上げる。雄の眼が俺を見下ろしている。こわい。殴り合いとかンなもんより、よっぽどこわい。


「気持ち良かっただろ? みゆき」


 なのに。

「…ん、…」
 俺は、喉を震わせるしかできない。

「もっと気持ち良くしてやるからな」

 ちゅ、ちゅ、と軽いキスをして。「…ぁ、まし、ま」もどかしいくらい緩やかにまた俺のムスコを撫で回しながら、今度は乳首を抓んで、捏ねて来る。

「っん、…っふ」

 腰が揺れるのを見て、真島が薄く笑う。

「乳首、気持ちいいんだ?」
「っわ、わかん、ね…」
「気持ちいいんだよ、みゆき。俺に乳首弄られて感じてんだ。だからほら、こんなにヌルヌル…」
「ひっ、」

 ムスコを弄ってた指先が乳首を撫で回した。お陰で乳首もヌルヌルになって、ぷるぷる弾かれんのがスムーズになって、

「んっ…んんん…ッ」

 腰が。ゾクゾクして。きもち、い、のか、これ…?


- 226 -
[*前] | [次#]

『雑多状況』目次へ / 品書へ


 
 
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -