お父さんといっしょ

05


 その後は苦労しながらも布団を敷き、太一を寝かしつけるべく横になった。
 雑務をしている間になんとか牡は鎮まってくれたが、後でやはりちゃんと処理した方がいいだろうかと煩悶しながらも、

「太一、おやすみー」

 丸いおなかにぽんぽんとリズムを取りながら、薄暗い中で子守唄を歌ってやる。
 太一が目を閉じてからも、しばらくそれを続けた。

 いつの間にか、怜もすっかり眠りに落ちていた。


+++


「んっ…」

 異変に気付いたのは、だいぶ経ってからだった。
 見ると隣の小さな布団に太一がいない。

(しまった、爆睡…!)

 ほとんど裸のような格好のままうたた寝してしまったこともそうだが、幼い太一が起き出しても気付かないなんて。
 やはり慣れない育児で気が張り過ぎていたのかもしれない。

「たいっ──!」

 呼ぼうとして、その温度をあまりにも身近に感じた。つまり、股間、に。
 見ると太一は、こともあろうかトランクスの前のスリットに手を突っ込み、怜の牡をこね回しているではないか!

「ちょっちょっ、太一! こら、そんなとこ触っちゃいけません!」

 太一の身体に負荷をかけないように気を配りながら、上体を起こす。

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