勝敗

06


 快楽に流されそうになる自分を必死に抑えているのだろう、サリはうわ言のように呟く。
 アーサーはサリの腫れた乳首を抓み、顎に手を添えて囁いた。

「なんですか? こんな刺激じゃイけませんか? もっと欲しいんですね?」

 スラックスを脱がせようとすると、

「いッ! いやっ! いやだ…ッあーさ…っやめ…ッ!」

 激しく抵抗したので、目で片手を押さえ、


「…サリ」


 低い声で、囁いた。効果は抜群で、がくんと力が抜ける。

「ぁ…あぁ…っ、ゃ、やめて、下さ…っ」

 かたかた震えながらも大人しくなった隙に、片手でなんとか下着ごとスラックスを落とした。
 上を向き、僅かに涎を垂らし始めた牡が露になる。
 つぅぅ、と裏スジを撫でる。

「ひゃふっ、ふ、ン、ふッ…ぅ…っ」
「こっち、触って欲しいですか? それとも」

 目を隠す手を離し、右脚を持ち上げて、既にヒクヒクしている蕾に触れた。

「ゃっ…そこッ、はぁ…っ!」
「こっちに、欲しいですか?」

 クニクニと表面を指で解すように刺激すると、サリは必死でアーサーの二の腕を掴み、首を振る。
 幼い子供じみた態度が、常とのギャップになって、煽る。

 ぐぃと頭を押さえてサリの姿勢を低くし、アーサーは自らの牡を師団長の口許に押し付けた。

「っ、」
「舐めて下さい」
「い、ゃだ…」
「舐めなきゃこのままぶち込みます。痛いのは貴方ですよ」

 白々しく優しい声音で告げる。

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