I want...

03


 犬の後ろ足が、無防備な性器を改めて踏んだ。爪の感覚と、肉球の触感が生々しく伝わる。

「ん゙ッ…!」

 急激にそこに血が集まり、ムクムクとまた強制的に屹立させられていく。


「ッは…っぁ゙…ッ、やめ、ろ、クソ…ッ!」

「狼に雄マ○コ犯されたくてちんちんガチガチしにしてる反抗的なガキエッロいなァ」

「ッふざけ、な…っ! どけ、見ん、なぁッ…!」

「おッ、とォ。すッげ、もう動けんの? じゃあもう一口」

「ンぁ゙…ッ! ッぁ、あ…っひぅ、ん…っゃ、ぁ…」


 獣の顎が再び傷付いた頸を噛み血を絞り出して吸い上げて飲むと、やっと振り上げる事が出来たクロウの腕は地に落ち、弱々しい嬌声が漏れた。

 犬は、いや、狼だったらしい獣は深い口角を吊り上げ、クロウの唇にしゃぶりついた。


「ん゙ッう…!」


 唇がまた勝手に動いて、狼の薄く長い舌を口内に受け容れて夢中で自らの舌を絡め、吸ってしまう。



(ッ嫌だ…ッい、ぬ、…ッ、犬と、キス、して…っ! 嫌…!)



 ワイズの舌も長いがそれとは全く違う感触の舌を、構造の異なる口腔を、クロウは全て確かめるみたいにぢゆぷ、ぢゅるるっ、と下品な音を立てて舐め尽くす。

 ぎりぎりと腕が僅かに地面から持ち上がり、けれど狼の首や身体には届かない。

 荒い獣の吐息が、鼻腔に満ちて思考が乱れる。


「んッんぅ…ッ! ッはむ…っんッぁ、あ…っは、」


「はァっ…、いいね。美味い。じゃあもひとつ面白い命令してやるよ。『主人のちんこにご奉仕したら射精しろ』」


「はぁ!?」

「さァどーぞ、しゃぶれ」

「ぁぐッ、が、ぎぎ…ッう、そ、だろッ…!」


 ひょいと狼の腹が顔の上を通り、身体を反転すると目の前にだらんと毛の隙間から生々しく赤黒い肉棒が垂れ下がった。

 狼の後ろ足の間に頭を置いている状態だ。
 獣の匂いがする。

 ぶるぶると震える手が、じわじわと伸びる舌が、獣の性器へと寄っていくのをクロウは止められない。


(嫌ッ…いや、だ…っ、いや…ッッ)

 ちろッ
「〜〜〜っ!」


 クロウの舌が獣の肉棒を掠めた途端に、肉棒がビクンと跳ねた。

 それを震える手が捕まえて先端を自らの唇へと導き、はぷっと間抜けな音を立てて食み、ヌルヌルと舌を絡め始めてしまう。目の前には、毛の密集した獣の股間がある。


「ん゙っ…んん゙…ッ、ゥ…っ」

「あ゙〜いい、晩メシちゃん、おしゃぶりじょーず」


 涙が溢れて、悔しくて情けないのに、口内に含んだ狼の亀頭をちろッちろッと刺激し続ける。

 するとすぐさま舌に甘い痺れが走り、それは下腹に突き抜け、腰が跳ね上がった。


 びゅるッ!

「んぁっ!? ゃ、ぁん…っぁっあ…ッ」


 勢いよく噴き出した精液。
 触られてもいない、クロウの花芯から。

 狼の性器を舐めて、絶頂、してしまった。

 そのはしたない姿を吸血鬼にしっかり見られているわけで、二重にも三重にも羞恥が募った。


「ッは、ぁ、やぁあ…っ」

「ほら休むなよ晩メシちゃん。もっとエロい音立てて狼のちんこしゃぶってイき狂え」


 躯が熱くて、腰が揺らめく。じんわりと全身に汗が浮いて、呼吸は大きく乱れる。屈辱に頭が染まる。

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