A&D 2

08


 『力』のことなど一切気にしていないらしいエディルは、ウーノの牡に指先を擦りつけては離す。言葉通り、つぅっ…と細い糸が伸びて、切れて、その冷えた液体が牡にぴとりと貼り付いては、ウーノの躯は震えた。

 エディルは玩具を見つけたみたいに何度も何度も淫らな粘液で指先に糸を引くさまを楽しんでいる。

 ネト…ネト…ネト…ネト…

「…は…は…っ、ふ…」

 ただでさえウーノの躯はなにがしかの術によって狂わされており、しかも鏡に向けて大きく股を開き、天使に躯の中心を弄ばれている姿を見るよう強要されている。
 一旦落ち着いたかのように思われた熱が、また燃え上がる。


「あは。ちょっと硬くなって来ましたよ、ウーノくん。かわいい」

 ネト…ネト…ネト…ネト…

「は、はぁッ…ぅる、せぇ…っ」
「このままココをもっと気持ちヨくするのと、」

 ネト…ネト…ネト…ネト…
 ぷ、ちゅ…

 張りの戻った牡の先端に、また透明な愛液の粒が膨らんだ。

「ぁ、ふ…ッ、…っは、ぁ…っ」
「おしりの孔に私の精子いっぱい注がれて『中出しイき』するのと、どっちがいいですか?」

 ネト…ネト…

「はッ…はぁっ…」

 ぷぴゅ、ぴゅる、
 ネト…ネト…

「ど、ち、も…はぁッ…はっ…」

 ネト…ネト…
 ぴゅ、ぴゅ、

「え? どっちも欲しいんですか。さすが悪魔は欲望に忠実ですね」
「ち、ちがッ…ど、ッはぁっ…どっちも、いらね、っ…てぇ…っ」

 ネト…ネト…
 ぴゅッ、ぴゅる、


 指に触れられて糸を引いているだけなのに、迫り上がる快感と、それに押されてどんどん愛液が滴る様子を目の当たりにする羞恥にまた熱が上がる。

 エディルもそれが分かっているのだろう。新しく垂れ落ちる雫ばかりを選んで糸を伸ばしている。

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