A&D 2

06


 すぐさま光の檻を部屋の形に拡げ、自らもその内に入って崩れ落ちているウーノの肩に触れ、

「ッん…!」

 びくんッ、とその躯が跳ねて、癖のない漆黒の髪がさらさらと揺れた。

 荒い吐息を零しつつ、情欲に染まり切った瞳が縋るようにエディルを見上げて来る。
 ごくりと喉仏が上下した。

「すみませんウーノくん。これは私の落ち度です」
「ッン…! んっ…っは、ッ…はあっ…」

 触れるだけでガクガク腰を、全身を震わせるウーノを抱き起こし、自分に凭れ掛かるような体勢にさせると、優しい手付きで彼の股間をまさぐった。

「ッア! ぁ、やッ…」

 幼子のようにいやいやと首を振り、懸命にエディルの手首を掴もうとするが、全く力が入っていない。

 ある程度余裕があるはずのボトムスの中で、ウーノの牡の形がはっきり掌に伝わるほど育ち切っている。少し湿った感触さえある。

「ですので、責任を取ってウーノくんを気持ちヨくしますね。また天国へイきましょう」
「ッ…ふ、ふぅッ…」

 ふるふる、かぶりは振り続けるが、間違いなく限界は近くて、欲を放出したい気持ちは確かにあるのだろう。拒否の言葉はない。

「私の居ない間にひとりで絶頂しました? 下着どころかズボンまでしっとりしてますよ」
「ッ! して、ねぇ…!」

 牙を剥くウーノだが、エディルにとってはただ嬉しいだけだ。

「…私が帰って来るのを待っててくれたんですか。こうして…私に触られてイきたかったんですね…?」
「ち、ちが…ッ、は、ッふ…! ん、んぅ…ッ」

 その間も、エディルの掌は絶妙な力加減で衣服の上から股間を丁寧に撫で回す。
 真っ赤になっているウーノの尖った耳にちろちろと舌を這わせて、低く囁く。

「イってないなら、この濡れてるのは全部ウーノくんの愛液ですよね…かわいい…良い子で我慢してくれてたんですね…」
「ひゃふッ!? ぁッゃ、や…はっ、はぁっ…!」

 温かい掌が、布に包まれたままの牡を撫で回す度にその先端からトロ…トロ…と溢れ出る体液が下着の中の肌に擦りつけられる。

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