Mother's Milk

05


 ゾクゾクと躯を蝕む快楽と共に、奥の方から駆け上がって来た熱。それは胸全体に広がったかと思うと、じわりじわりと乳首へ集中し始める。
 過敏になった乳首をいじられる度に、ガクンと躯が跳ねた。

「ぁ! んっ、ゃっ、なんで…ッ、やめ、いやだ…ッ、ぁ、あっ!」
「もうすぐかな?」

 ガランはフェイの表情を窺いながら、乳首を甘く噛み、吸いつく。
 むず痒いような感覚が、乳首の先にわだかまっていく。

「っは…っ、ぁ、や、だ、なに…ッ、ぁ、ぁ、ぁ…っ」

 熱い。

 かぷ、とガランが改めて乳首を噛んだとき、それは遂に弾けた。


 ぴゅぅッ…


「あぁッ、あ、あっ?!」
「あっ、出た出たっ」

 なんと、男であるフェイの小さな乳首から、乳白色の液体が飛び出したのだ。
 ガランの赤い舌の上にとろりと溢れたそれは、どう見ても、母乳。

「ぅ、そ…だろ…ッ」

 愕然とするフェイに構わず、ガランはその母乳を飲み込み、満足して肯いた。

「うん、甘くておいしいよ。さすがは僕のフェイだね。ふふ、子供達が起きる前に、もうちょっと味見しちゃお」
「やっ、んぅ…っ、ば、ばか…ッ、やめ…っ」

 ちゅぅう、とガランが再び乳首に吸いつく。困ったことに、咥えられている乳首の反対側のそれからも、男にあるまじき液体が分泌される。しかも。

「は、ぁあ、あああ…っ! いや、だ、ぁ…ッ!」

 母乳が吸い出される度に、フェイを吐精のときと同じくらいの快感が襲う。

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