アクマナサカナ

08



「すごいな…入るものなんだな、こんな太いものが」
「父さっ…とぉさ…ッあ、あああッ! あ、や、やだっ…!」
「おい兄さん! なにを──!」

 叔父が父の肩を掴む。しかし父の目には既に、正気の色はない。
 きっとさっきまでの自分も、同じ眼をしていたのだろうと氷晴はどこか他人事のように思った。

 つまり、あまりの異常に理性が吹き飛んでしまっているのだろう。

 息子のア○ルに蛸の脚がズプズプと抽送されるのを彼は観察を続け、氷晴は泣き喚きながら蛸である王に犯され続けた。
 父の吐息が陰嚢にかかる。
 頭の中が真っ白になった。


「ぃやッ…! イっ…ゃだ、やだっイ、イッ…! ──ッ!!」


 電撃が全身に走って、氷晴はペ○スを締めつけられたまま、絶頂した。
 精は飛ばず、陰嚢が熱く痒いような気がして堪らなかった。

「ぁふッ…あ、あは…ッ、はっ…はあ…っ、あ、あ、あ、」

 ずるずると王が身を引いていく。
 その感触にすら氷晴は身悶えて、叔父がひとりで慌てた。

「兄さん! この化け物を──!」

 殺せと、殺そうと、言いたかったのだろう。けれどそのとき、ぐらりと船が揺れた。
 王はその隙に甲板から素早く海に飛び込んで、父はゆっくりと氷晴のペ○スを握った。

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