アクマナサカナ 09 「ぅあッ…!」 射精しないまま絶頂したそれはまだ勃起したままで、そんな状態のペ○スを父親に触られるという状況に氷晴は眩暈がした。 「ぁ…っ、と、父さ…さ、触んないで…っ」 「氷晴。蛸の脚は気持ち良かったか?」 「に、兄さん!」 叔父が蒼白になるのを、父はじとりと睨んだ。ぐらりとまた船が揺れる。 「お前は舵を見て来い。──なあ氷晴。蛸とセックスしたなんて、誰にも知られたくないよな…?」 「父さ──」 氷晴は絶句する。父は、氷晴を脅迫しているのだ。 「おい、兄さん!」 「舵を見て来いと言ったはずだ」 この船の船長は父だ。船長に命じられて、実際に船が波に負けかけていて、叔父も結局パニック状態だったのだろう。 そのまま身を翻すと、振り向きもせずに操舵室へと駆け込んでいった。 そして氷晴はその後、 end. [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |