アクマノサカナ

04


 突然敏感な場所を一気に刺激されて、氷晴は髪を振り乱した。

「あぁあッ! んひ、ひぃんっ! は、ぁあ! やめて、やだああぁ!」

 ずちゅう、にゅる…っ

「あぁッ?!」

 背中を刺激されて、感じたことのない電撃が下半身に走った。

 既にツナギどころか下着も膝まで下ろされて、王は腰の上に移動している。
 王の足がシャツやジャケットをめくり上げ、背中に吸い付くたびに、その腰が震える。
 まるで、背中にきつくキスマークをつけられているような、そんな錯覚に陥る。

「あふ…っ、は、ぁ、ま、ヤ…っ、あ、ぁんだめ…っ、やめて、やめておーさまぁ…っ」

 自分ではないような頼りない声に、当然蛸である王が応じてくれるはずもなく。
 尻の谷間を擦りつけている足とは別のそれが、無防備な氷晴のア○ルをクニクニと刺激し始めた。

「ふぁ?! ぁ、あ、やめ、そな、とこ…っ」

 逃げようと腰を動かしても、王自身が腰の上にいるのだから、何も変わりはしない。

 にゅる、にゅる、

 蛸のぬめりで、先端が僅かにソコへ入る。
 その異物感に、それを押し出そうと氷晴の躯が勝手にア○ルをヒクつかせ、

「んひゃあぁ?! ぁあ…ッ、い、いや…ッやだぁああ!」

 じゅる、じゅる、と足の進入を許してしまった。
 冷たいモノが躯の中で蠢き、内側を擦る。
 当然何もかもが初めての経験である氷晴は、訳も判らず腰を振って悶えた。

「ひぁあ…っ、あッ、あッ、ゃんっ…あ、ヘン…やだ、ヘンだよぉ…っ」


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