アクマノサカナ

03


 思案し、とにかく叔父を呼びに行こうと身を翻した氷晴の足首が、王の足に捕らえられた。

「うわっ!」

 体勢を崩し、ふらついた隙に、王は更に絡みついてくる。あまりの重さに、氷晴は膝を折った。

「ぅぐうぅ…っ、はな、放してぇ…っ」

 氷晴は父のジャケット、父のツナギを着ている。サイズが合わずにぶかぶかのその隙間から、王の足が侵入して来た。

「どゎああぁ?! ちょ、何なに?!」

 予想だにしない王の行動に驚き、氷晴はジャケットのジッパーを下ろし、掴んで引き剥がそうとツナギの上部も脱いだ。

 だが蛸は、狭く暗いところを好む。

 氷晴が足を掴むのもものともせず、更にアンダーの下にまで潜って来た。
 冷たくぬめった感触が皮膚を這って、氷晴は上体を伏せ、膝と肘を甲板について、意図せず四つん這いになった。

「ぅあぁ…っ、ちょ、待って王さま…っ、やだ、気持ち悪い…ッ」

 王の身体は氷晴の背に乗りかかり、8本の足は氷晴の躯を絡め取る。
 乳首やペ○スを吸盤のついた足が擦ると、初めての感触に氷晴はつい、「はぅんっ」とはしたない声を上げてしまって、自己嫌悪した。

 しかし少しすると、氷晴は何か異変を感じた。
 絡み付き這い回るだけだった足の動きが、明らかに変わって来たのだ。

 足の先で右の乳首をぷるぷると弾く。吸盤で左の乳首に吸い付く。
 たくさんの吸盤でペ○スに絡みつき締め付け、尻の谷間を吸盤でゴリゴリ擦られる。
 陰嚢も弄ばれ、吸盤で吸って引っ張っては、放される。


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