淫妖奇譚 弐

08



「いっ! 嫌っ…! や、やめ、犬神っ…、だめ、やだ、見てる…っ、見られてるっ…!」
「何を今更。お前のまらや菊座をあれほど攻め立てた奴らだぞ。丁度いい、見ていろ。これは私のものだ」

 台詞の後半は妖達に向けて言って、犬神は凶悪な大きさのまらを、容赦なく挿入した。

 ずっ…ぐちゅ、ずちゅっ、ずちゅッ!
「ああああッ! ぃっいぁッあっ、み、見るなぁっ…!」

 かぶりを振るが、犬神の命令が効いているのか自らの意思か、妖達による犬神と陰陽師の交合観察は、中断すらしなかった。

 ずちゅッ…ずっちゅ、ずっちゅ、ずっちゅ、
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁっ!」

 卑猥な水音と自らの嬌声で、頭が真っ白になる。
 ただ菊座を押し開き、躯の内側を擦り上げ、奥の秘所に硬く熱いまらを叩きつけられて与え続けられる快感に、双葉は髪を振り乱して呑まれた。

 尻に触れる毛が相手の本性を知らしめる。視界に映る妖達の視線すら、焼け付くようにして感じてしまう。

「いっいやッ…! ぁッんっ、んっ、みな、見ないでっ…ぁっぁっ、お、ねがっ…」
「双葉、お前も思い知れ。お前は私のものであることを!」

 ぐちゅッグチュッグチュッグヂュッ

 抽送の速度が上がり、どんどん犬神のまらが硬く太くなるのを感じる。

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