淫妖奇譚 弐

04


 ばさ、と畳にそれが落ちて、下布まで剥ぎ取られてしまうと、まらからその布に、つぅッ、と糸が引いた。羞恥に耳まで赤くなる。

「ぃやぁっ…!」

 晒された下半身は触手にまみれ、天井嘗はその長い舌で背後から股間のふぐりを舐め回し始めた。
 薄い皮を丁寧に伸ばすようにして、中の玉の形を確かめるように丹念に転がされる。

「は、ぁあっ…あっあんッ…! あんッ! や、やだ、そんな、一気にっ…!」

 まらと菊座を逆柱に攻められ、ふぐりを天井嘗の熱い舌に弄ばれる。
 犬神は相変わらず双葉を呼び続けて、お陰でまともな抵抗も出来なかった。

 じゅるッ…ちゅぷぷッ、ぷちゅうッ
 レロレロレロレロ…っ

「や、ぁ、やめ、ろぉ…ッ! あ、ぁん…っあ、あァアっ…!」

 ごつごつした逆柱の本体にしがみついて、与えられる刺激のままに喘ぐ。

 いつまで続くのだろう、と蕩けた頭で思った途端、ずるずるッ、と菊座から触手が抜けた。

「ン、はっ…! は、はぁあんッ!」

 細い触手を何本も突き挿れられてヒクヒク震える菊座を、今度は天井嘗が攻め始める。

 じゅるッ
 ぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃッ
 ぢゅッ、ぢゅッ、ぢゅうううッ

 熱く長い舌で表面の襞を舐め回され、ぴたりと唇を密着させて、頭を振りながら激しく吸われた。

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