犬が尻尾を振るとき 05 どぷどぷっ 「ッきゃぅう?!」 突然注ぎ込まれた熱い大量の液体に驚いたあまり、小型犬のような声が出てしまった。 どぷどぷどぷっ 「ッあぁあ…ッ! 嫌っ、嫌ぁっ! なに?!」 混乱するシラに構わず、犬は思い切り腰を打ちつけ始める。 もう1匹はシラの性器を、母犬の乳を飲むようにして貪る。 「ひぁああんッ! いやぁあッ、あぁあっ、あんん! やだッ、なに?!」 頭を振り乱して暴れようとするシラに、男の声が掛かる。 「犬は挿入するとすぐ射精するようだよ。その子は人間の性質を持っているから、性交を楽しむ余裕もあるようだね」 「あぁッ…! ご、ごしゅじ、さま、とめて…っ、止めて、下さ…っ! あぅ、ん、んふっ、ふっぅ、ぼ、ぼくは、男、ですし…っ」 人間です。 そこまで言えなかったのは、犬に揺さぶられて感じてしまったから、だけではない。 シラには人間であると言い切れる自信さえないのだ。 耳や尾までついたこんな姿にされ、犬に犯された今なら、尚更だ。 ぐちゅぐちゅと掻き出された犬の精が泡立つほど激しく突かれ、シラは嬌声を上げ続ける。 男は当然のように止める素振りも見せず、ただじっと観察を続けている。 ふと、ずっと背中を押さえていた犬の肉球が離れて、ずるりと蕾をめくり上げて犬の性器が抜けた。 「あはッ…はッ…はぁ…ッはぁ…」 [*前] | [次#] 『幻想世界』目次へ / 品書へ |