Welcome!!

03


 博也に促され、適当な場所で食事を摂った。その間もやけに嬉しそうな顔をした奴らが数人挨拶に来て、やっぱり博也に何かの時間を確認して去って行った。

 8時まではあと1時間もない。

 食べ終ったあとは約束通り、談話室や図書館、医務室などを案内してもらった。
 しかし。

「ふゎ…」

 欠伸が止まらない。眠たくてたまらない。
 その様子を見て、博也が笑う。

「疲れちゃったかな。お風呂入って休んだ方が良さそうだね」
「ん…さっきまでンなことなかったんだけどな…。ごめんな、せっかく案内してくれてんのに…」
「来たばっかりで緊張してたんだよ。食べ物おなかに入れて安心したのかもね。僕こそ連れ回してごめんね」

 情けない気持ちで一旦部屋へ戻り、入浴の用意をして共同浴場へ向かった。
 脱衣所に着く頃には、頭がぼんやりしてきていた。周はごしごし目を擦る。

「ふふ、そうしてると子供みたい、周」
「るせー…」
「脱がせてあげようか?」
「いらねーよ…」

 あまりの眠気にボタンを外す手も覚束ない。それでもなんとかすべて脱ぐと、博也が目の前に立ち、なんだか顔が近くて、



「ン…、ん、ん…?」



 唇に柔らかな感触。

 きす、してる?
 きすって、なんだっけ。

 …キモチ、ぃ、


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