君が判りません・後篇

06


 急に与えられた強い快感に、俺は腰をくねらせて悶える。

「うぁあん…んぁっ…あっ、あぁあんっ…やぁあ…っいや、だぁ…ッ」

 グリュグリュとナカで蠢く玩具。ディルドではなく、バイブだったらしい。
 くすと後藤が笑う。

「あーあ、先生、自分でスイッチ入れるなんて淫乱だね。気持ちいい?」
「ッふ、ぅゥん…ッあ、あああ…っや、とめ、とめてぇえ…ッ」

 じわり、じわり。焦らすように、でも的確に、バイブは俺のイイトコロを押し潰してくる。
 だがイってしまえるほどの強さも速さもなく、わだかまる熱が苦しい。

 止めようと伸ばした手は後藤に掴まれてしまい、後藤はそのまま俺の乳首をむしゃぶり続ける。

「あぁんっ、あっ、あっ、いや…だ、だめだ、ごと…っあ、あ、あ、ゃッ…あっ、あッ、や、ゃだッ…な、あッ」

 上と下から押し寄せる快感に、俺は狂ったように啼くしかなかった。
 躯を蝕む異常に、だから寸前まで気付くことが出来ず。

 グリュッ!

「ッあ?! ぁっぁっやッ、ごとっ、ごとぉッ! な、なんかっ、ゃ、ゃ、な、なんか、おかっ…あっ、んっ、んゥ――!!」

 びりびりッ、と。
 電流のようなものが走って。
 躯中を、何かが満たした。

「ひゃあぁあああっ! あぁっ、あああんッ、や、ぁああッ!」

 全身が痙攣して、驚いた後藤の手が緩んだのだろう、自由になった両手で、俺は夢中で後藤にしがみ付いた。

 長い長い射精をしているような感覚だ、と思ったとき、それが強過ぎる快感なのだと、俺は初めて気付いた。

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