君が判りません・後篇

02


 ようやく解放された俺は、けれど何故か床に四つん這いになるよう命令された。

――や、ヤられるッ…?

 朝からそんなことをされたら、腰が食事の準備どころではなくなる。

「早く」

 だが渋る俺に後藤は容赦なく告げて、俺は仕方なく従う。

 ちゅぷちゅぷとローションをア○ルに塗りたくられ、俺は躯を震わせてきつく目を瞑った。
 ヌル、とあてがわれた丸い先端。

「ぁッ?!」

 それに温度を感じないことに驚いた瞬間に、それは俺のナカまで突き進んできた。

「んぁあぁあっ!」

 いくつもの突起が肉を嬲る。くちゅ、くちゅぅ、と卑猥な水音がして、どんどん何かが俺を犯していく。
 これは、多分、知っている。ディルドとかいう、玩具だ。

「んぁ、ぁ、ぁう…ぁ、あぅう…っ」
「はい、いいよ。コレ咥えたまんまで、料理してね。あ、俺のよりちょっと細いから、気ぃ抜くと落ちるよ」
「そ、ァ…ぁん…む、無理…っ」
「ほら立って」

 脇を抱えられて無理矢理立たされた。途端にグリ、とナカの玩具が角度を変えて、腰が引ける。

「ひぁっ…ぁ、ぬ、抜け…っ」
「抜けたら自分で挿れるんだよ、先生」
「うぇ?! そ、そんなッ」

 俺の台詞に、後藤はにっこりと笑い、扉を開けてその先のダイニングを示した。本気でこのまま食事を作らせるつもりらしい。

 仕方なくふらふらと歩き出すのだが、まともな思考が働かず、もたもたしている間にズルっ、と玩具が動いた。

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