君が判りません・中篇

05


 痺れるような感覚が全身に走る。
 硬い棒の節が粘膜を擦る度に頭の中がスパークする。

 ちゅく…ぷちゅ、ぷちゅっ…

「ぃやぁ…ッ、ぃ、イヤ…っぁ、ぐっ…ん、んぅう…っ」
「あは、ち○こ柔らかくなっちゃった。挿れ易い内に全部いくよ」
「あぁ゛ああッ…!」

 一切抜く動きはせずに、後藤はどんどん棒を進める。

 「ここまでにしようか」と声を掛けられたときには、棒の3分の2が俺の性器に埋まっていた。
 身動ぎするたびに性器の全体がぴりぴりする。

 股を開き、両手を後ろについて茫然と荒い息をする俺を、後藤は楽しそうにビデオに収めた。

「ローション垂れて、先生のち○こヌルヌル…先走り溢れてるみたい」
「ぁ…ぅ、ぅ…」

「どんな感じ? 先生」
 くりッ、と棒を回転される。

「ぅやっ…!」
 ぞくん、と躯が跳ねる。

 まさかこんなところに挿れるなんて。俺の頭の中はその言葉でいっぱいだった。
 棒を動かされる度に駆け抜ける電流が、痛みからなのか快楽からなのか嫌悪感からなのか、判らない。

 とにかく性器が、特に突っ込まれている先端が熱くて熱くて堪らない。

「やぁああ…ッ、ご、ごとぉ…っ、アツっ…や、ぁ…っ嫌だぁあ…ッ」
 くぷちゅっ、ぷちゅゥっ
「ッはぁあン! やッだめ、それぇッ…!」
 ちゅっぷ、ちゅッぷっ
「あぁああッ! やっあっあっあッ――!」

 俺の言葉などただの喘ぎとしてしか聞いていないのだろう。後藤は薄い笑みすら浮かべながら、次第に素早く棒を抜き挿しし、俺の性器に『お仕置き』をし続けた。

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