君が判りません・中篇

04


 俺の性器を咥えたまま、ニヤニヤと後藤が笑う。後藤の口の中で、少しずつそれは形を変え始めていた。

「そろそろかな」

 ずるりと糸を引いて、性器が解放される。そして後藤は、何かを取り出した。
 それはプラスチック製の細長い棒で、一定の間隔で竹のような節があり、節と節の間は僅かに膨れたようなフォルムだ。片方の末端には小箱のような持ち手がついている。

「な、なに…?」

 初めて見るものだったが、嫌な予感がした。

 後藤がにっこりと笑って、その棒にたっぷりとローションを絡めた。いつ見ても粘度の高い液体をまみれさせる後藤の手は卑猥だ。

「そ、それ…挿れるの、か…?」

 ローションを塗ったということはそういうことなのだろうが、嫌に細いのが気になった。あんなに細いと、ナカを逆に傷つけそうで恐い。
 じっと棒を見つめる俺に、後藤は軽くキスをした。

「挿れるよ、お仕置きだから。大丈夫、先生ならすぐ気持ちヨくなるよ。さ、力抜いて」

 ベッドの上で、優しくキスを繰り返されると、俺の躯は次第に強張りが解けていく。

 『お仕置き』なんて言っても、そんな酷いことはしないのかもしれない。そんな甘い考えが脳裏を掠めた、そのとき。


「いくよ」


 後藤の手が俺の半勃ちの性器を掴み。
 その先端の鈴口に棒を宛がい。
 容赦なく。ゆっくりと。

 尿道へ棒を挿し込んできた!!

 くぷちゅぅ…っ

「ぅあ゛ぁあッ?!」


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