好きってなんですか?

03


 そして服が開かれていく。後藤は自分のタイも外し、俺の右足首を大机の脚に縛りつけた。腹の上に後藤が乗ったままなので碌な抵抗も出来なかった。

「や、やめろ後藤…っだめだ…」

 声が震える。拘束されるということが、ここまで恐怖を煽るものだとは知らなかった。知りたくもなかった。

 スラックスも下着も無理矢理剥ぎ取られ、右足の膝に引っかかっているだけにされてしまう。冷たい床が尻に触れる。左の足首を掴まれ、ぐいと開かされた。

「っ――! や、やめろ後藤! いやだッ!」

 顔が熱い。縛られた箇所を何度よじっても解けない。
 晒された股間に後藤は笑って、くつろげたシャツの下に手を入れ、乳首をこね始める。ぞく、と腰に何かが走った。

「ゃめ、いや…っ」
「勃たないなぁ」
「ひっ?!」

 力を持たない性器を両手に包まれ、気が狂いそうになる。やわやわと揉むような動きに始まり、次第に扱く動きに変わり、搾り出すように追い立てる。

「ふ、うぅ…っう゛ぅっ」

 唇を噛み締めて耐える。後藤を止める。それだけを考えた。

「んんぅ…っ、後藤っ…」
「先生。我慢しなくて良いんですよ?」


 ピロリロリン♪


「ッ?!」

 場にそぐわない音に驚いて目を開くと、片手で俺の性器を扱きながら後藤が携帯で写真を撮っているではないか。

「お陰さまで見つかりました」
「いッ! 嫌ぁッ! やめろ、撮るな、撮らないでくれ…っ!」

 嘆願も虚しく、可愛いシャッター音は続いた。

 恐怖と不安で激しく達することはなかったものの、散々なぶられた性器は真っ赤に腫れ上がり、白濁液がトロトロと溢れ出していた。

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