これって変ですか?

07


 
 ぬぷっぬぷっヌチュッヌチュッヌチュッ、

「ぁ、ぁ、ぁ、っ…! ゃら、ゃらぁあ…っ」
「あはは、ほんとにトロットロだ。先走りでぐっちゃぐちゃ。エロい音するよ。エロいニオイもね、青木せんせ?」

 すん、と鼻を近づけるものだから俺の頭は更に真っ白になる。

「ゃら…っらめ、らめら、ゃら、ごと…っごと…っ」

 それでも指は止まらなくて。


 でも。

「ゥん…っぅ、ぁ、ぁ…っ」




 イけない。




 どれだけ指を抜き挿ししていたかも分からないけれど、後部座席のシートにたっぷり大きなシミを作ってなお、確かな快楽に頭の芯まで毒されてなお、イけなかった。

 違う意味で泣けてくる。

 後藤はそんな俺をまた満足そうに眺めて、撮影して、時折内腿や乳首に吸い付いたりしていた。その度に躯は震えるけど、やはりイけはしない。

「よく頑張ったね、先生。約束通り、いっぱい扱いて出させてあげる」
「ッン、ぅ」
「指はそのままだよ? 抜いても止めてもダメだからね」

 後藤の長い指が、俺の性器をやんわりと握り込む。


 ぬちゃあ…っ
 くちゅうぅ…っ

「んぁ、ぁあっ…ご、とぉ…っ」


 掌全体で、俺の性器の形を丁寧に丁寧に確かめるみたいに、ヌルヌルを塗り拡げて扱かれていく。

 俺の背は弓なりに反って、でも「ゆーび」とトントンと指先で手を叩かれては我に返ってア○ルへの刺激を繰り返す。


 ぬるぅっ、ぬぷ、くちゅぅう、ぬぷ、ぬりゅ、ぬぷ、くぷちゅぅっ、
「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、らめ、ごと、らめぇ…っ」


 性器からはびりびりと痺れるみたいな甘い快感が走り、ア○ルの奥からはじくじくと鈍く疼くみたいな愉悦がわだかまって、思考回路が灼き切れる。


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