これって変ですか?

06



「ぅ…ぅう…っ」

 ここで応じなくては、更に酷い仕打ちを受けるだろう。
 意を決して、俺は指をゆっくりと動かし始める。

 にゅ…ぷ…っ、くちゃぁ…っ、にゅぷっ…っ

「んぁ…っ、ぁ、あ…っご、と…っごとぉ…っ」

 あまりの羞恥に頭が茹だって、涙が浮いた。ぎゅ、と目を瞑る。
 それでも『お仕置き』を受けたくない一心で俺は少しずつ指の速度を上げていく。


 にゅぷっ…っ、くちゅっ…にゅっち、にゅっちゅ、にゅっちゃ、
「ぁ…ぁ…、ご、ごと…っんぁ、ぁ…っ」

 ぬちゅっにゅくっぬちゅっぬぷっぬぷっ
「ご、と…っごとぉ…っ、ぁ、ぁ、ごとぉ…っ」


 内腿が震える。

 恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい。
 なのに、分かってる。

 もう、指が止まらない自分を。

「ごとぉ…っ、ごとぉ…っ!」

 もっと拡げて、もっと奥まで、もっと熱いのが、



 欲 し い 。



「ッゃら…っゃら、らめ、ごとぉお…っ」

 結局ぼろぼろ涙を流しながら、大股を開いて生徒の前でア○ルに自らの指を懸命に抽送する痴態を繰り広げる俺に、

「イイコイイコ」
と後藤は頭を撫でながら軽く額にキスを落とす。

「ごと…へん、おれ、ぁ、ぁ、ぁ、やら、止まんな…っ」
「そりゃそうだよ。先生、すっごい量使ってたもん」

 これ。と言って差し出されたのはさっきの潤滑剤のクリーム。
 今は閉まっている蓋にはピンクの文字で『即効性!』とか『ひと塗りでメロメロのトロットロ!』とか書いてあって、さすがに火照り切った頭でも青褪める心地がした。

「ぉまっ…じゅんかつざいって、言っ…!」
「潤滑剤にもなるじゃん、嘘はついてないよ? 俺」



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