これって変ですか?

05



「んぅう…っ、ん、んん…っ」

 自分のナカの熱さとか。
 柔らかさとか。
 締め付けとか。

 自分の指にダイレクトに伝わってくるのが、頭の中を真っ白にする。

「どう? 先生。自分のナカ。きもちいーでしょ?」
「っ…!」

 見透かしたみたいに後藤が言うから、ずぷっ、とまた奥に指が進んでしまって喉が反った。

「ぁ…っ、ぁっ…」
「あー。いっぱい入ったね、先生。ほら、もうちょっとだよ」
「ぁっやっ、ごと…っらめ…っ」
「あ、いいね、先生。こうして指ずぽずぽしながら俺を呼んで?」

 ただでさえいっぱいいっぱいの俺の手を掴んで、根元まで指を挿し込んで来て、目の前が弾けた。

 それだけじゃなく、抽送するように動かしながら──後藤は携帯のカメラをばっちり向けていた。

「ひぅっ!?」
「ほら、後藤、後藤って言いながらおしりの孔に指ずぽずぽしてよ、青木先生?」

 にゅぷっにゅぷっにゅぷっ、

「ぁっぁっ、ご、と…ゃ…ッ、撮らな、やぁ、ぁ、ぁ、あ」

 指に絡みつく熱い肉の感覚。こんな風に、後藤の、性器も。
 ゾクゾクゾクっ、と勝手に躯が震えた。

「んんぅ…っ! ゃら、ゃら、ごとぉ…っ」
「手、離すよ。続けてね?」

 強制的に抜き挿しされていた指の動力がなくなって、ただひたすらに戸惑う。続ける? 自分で? これを?
 見られてるだけじゃなく、撮られているのに?

 懇願を込めて後藤を見上げるが、後藤はにっこり笑いながらカメラを構えたまま首を傾げ、『どうぞ』とでも言いたげだ。

 動きの止まった指に、ヒクヒクキュウキュウと蠢く感触がずっと続いている。

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