これって変ですか?

02


 手馴れた手つきで下着ごとスラックスを脱がせていく後藤に流されてるって、自分でも分かってる。
 でも、じゃあ、どうしたらいいんだ。
 がんとして断るべきなのか。脅されているのに? 散々もう──躯を繋げてきたのに?

「…っ、」

 リアシートを倒すのは引越しの際に荷物を運んだ以来で、こうして横になったこともなかったけど。なかなか広い。…後藤がわけの分からない準備をするのにも、支障がないほどに。

 でも、待って欲しい、よく考えて欲しい。

 引越しのときにしか使っていない、あとは友人と旅行に行く程度にしか使っていない車の後部座席だ。窓にスモークなどしてあるはずもないのに。

 俺の膝を押し曲げてあられもない格好にして、いつものように舌を出す。
 これから蹂躙することを知らしめるために。

「ぅ、ゃ…っゃ、後藤…っ、ま、ってくれ、だめだ、外、外から見える…」

 いやいやと首を振るが、後藤はにやにやと笑うだけだ。

「先生が静かに大人しくしてれば、停まってる車の中覗き込むのは車上荒らしだけだよ」
「車上荒らしでもッ、」
「それに先生、お外で一回ヤったじゃん。今更だよ」
「そっ──んんぅ…!」

 ぺちゃぺちゃぺちゃっ

 双丘の谷間を、わざと音を立てて濡れた舌が蠢く。

 咄嗟に両手で口を塞いだ俺を満足そうに見て、後藤は尖らせた舌でア○ルの周囲を掠め、かと思うと思い切り吸い付いて来た。

「んんんんぅうっ…!!」
 だめだだめだ、そんなとこ…!

 そう思うのに、ヌメヌメした舌がくねりながらソコを刺激するのに、腰が揺れる。情けなくて目尻に涙が浮く。


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