ガマンできないっ

03



「さっきのコーヒーさ、まあコーヒー自体にも利尿作用があるんだけど、利尿剤も入れたんだ。おしっこしたくて我慢してる先生をじっくり観察したくて」
「!? へ、変態…っ」
「そうなんだよ、自分でもそう思う。でもきっとこれ、古場先生が好きだからなんだと思うんだ、俺。古場先生以外のそんな姿見たくもないし」

──俺だって見せたくもない…っ!!

 心の中で異議を叫ぶものの、拘束されて異物を取り付けられた現状、下手なことは言えない。伝わるはずもない。
 笠原は猫のようにうっとりと目を細めて、無様な姿になった稔のペ○ス──の籠を撫でる。

「人体の構造上、勃起すると排尿できないんだって。だから勃起できなくするための貞操帯ってわけ」
「い、いや、しないだろ…」

 学校で勃起とか。そこは羞恥で口にするのが憚られた。

 けれど、笠原はきょとんとした顔で、当たり前のように言った。



「させるよ?」



 ぞ、と血の気が引く音が聞こえた気がした。
 鞄から取り出されたのは、もう男なら用途は簡単に判るもの。男性器を模した、黒いシリコン。凶悪ないぼがいくつもサオをぐるりと取り囲んですらいる。

「言ったでしょ。エッチでカワイーとこが見たいんだよ。ケツにコレ咥えて、掻き回されて、気持ちイイのに勃起できなくて…勃起できないからおしっこ漏れちゃいそうなのを我慢して…って状態に、今からするから」

 恐怖で脚の竦んだ稔に、笠原は完全なる征服者の顔で笑った。




 躯の奥を拡げられる感覚。
 ローションで濡らされた内側の肉を、じわりじわりと抉られる感触。
 物理的にぐぅっ、と腹側を押されると、膀胱に溜まった尿を排泄したくて溜まらなくなる。
 張り詰めたいペ○スはぎちぎちの籠の中で苦しく切なく、排泄のために確保された経路へ、脳から必死に命令を下す。だめだ、だめだ、だめだ…!


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