不協和音

06


 ヴァン、と音がして、尻が冷たいのを感じる。ピアノの鍵盤の上に座らされたのだ。なんてことを。

「卓ッ…!」

 ピアノは卓也のパートだ。楽器は大切にしろといささかピントのずれた事を怒ろうとしても、またキスが降って来る。

 そ、と卓也の手がまた俺のちんこを握るのが分かった。

「──ほら。兄さんのココ、チュウだけでこんなにびくびくしてる。大事なピアノに、兄さんのえっち汁掛けないでね?」
「ひゃ、あぅん…っ!」

 つつーッ、と裏スジを擦られたり、クリクリと鈴口を弄られると、我慢しても先走りが溢れてしまう。

 相手は弟だというのに!

「ああほら、駄目だってば。兄さんはいやらしいなぁ」

 うきうきしながら、卓也は何故かタクトを取り出した。きょとんと見上げる俺にまたキスをして、囁く。

「綺麗な声で歌ってね、兄さん」

 そしてタクトの先を舐めて濡らし、それを俺のちんこの先に宛がった。

 つぷぅ…ッ
「ぅあぁ゛ぁあッ!!」

 敏感な粘膜を硬い棒が擦り上げながら突き進んで来る。
 ビリビリと痺れるような痛みと、痒いようなもどかしさに、俺は頭を振り乱して涙を散らすが、恐くてそれ以上には暴れられない。

 クチクチ小さな音を立て、先走りが掻き出される。そこに僅か、白が混ざっているのは、見たくなかった。
 狭い尿道を圧迫するタクト。卓也は楽しそうにそれを抜き挿ししながら俺の乳首をこねる。

- 188 -
[*前] | [次#]

『学校関連』目次へ / 品書へ


 
 
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -