in 【音楽室】

山本 海の場合 7


 ずっと耐えていた所為で、その射精は長く続き、無防備に躯を開きながら、渉のナカは海を締めつけた。
 そのうごめくような動きに、海も限界になる。

「っ渉くん、出すよ…っ」
「あっえっ?! や、やだ、中には…っ、やめろ、マジで、海…ッ!」

 男として中出しは許容出来ないらしい渉が、海をさっきよりは強い力で押す。しかし、海はその手首を掴んで更に腰を打ちつけた。

「だめ。俺を拒否なんてさせない…っ」
「いやっ! いやだっ! やめ、中は、マジで…っ! か、い…っ!」
「っくぅ…っ」

 渉の懇願も虚しく、海は完全にペ○スを渉の中に沈めた状態で、射精した。
 それがどのような感覚なのか海には知るよしもないが、渉は体内に放たれた白濁に絶句して、がくがくと震えた。

 茫然としている渉を、海は抱き締める。

「これでもう渉くんは俺だけのモノだね…。他人になんて、絶対にやるもんか」




 それからもしばらく行為を続けて、すっかり虚脱した渉の衣服を整えて、海は囁いた。

「ここに居てね、渉くん。俺、ちょっと呼び出されてるから行ってくるよ」

 渉は応えなかった。



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