in 【音楽室】

山本 海の場合 5


 舌全体を使って亀頭だけを舐め回しながら、ア○ルの表面を指でほぐす。

 れるれるれるれるれる
 くにくにくにくにくに

「んんんぅう…ッ?!」

 渉の腿がぶるぶると痙攣する。しかし、海は渉の睾丸がきゅうっと挙上したときを狙って、尿道口を指で塞ぎ、ペ○スの根元を掴んで締めた。

「んぁああっ!」

 びくん、と渉の躯が跳ねる。だが欲を放つことは出来ず、わだかまる熱に渉はつらそうな吐息を零す。
 それを何度も、何度も繰り返した。

 目隠しのハンカチはすっかり涙で濡れ、ア○ルは海によって拡げられている。

「渉くん、どうしたいの?」
「っく、ぅう…っ」
「言わなきゃ、ずっとこのままだよ?」

 昇り詰めては堰き止められて。ずっとずっと、何度も何度も。…いつまでも。

 渉はしばらく唇を噛み締めて悔しげに肩を震わせていたが、遂に耐えきれなくなったのだろう、何度目かの欲望を止められたときに、喘ぐようにして言った。


「いっ…イかせ、て…くれ…ッ」


「うん?」
「頼む、海…っ、も、だめだ…ヘン、なる…っ、イかせて…」
「ふふ。よく言えました」

 恥ずかしいおねだりをさせる優越。心を満たす愉悦。

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