in 【音楽室】 山本 海の場合 2 人工的な金色の髪に、そして項に、海はそっと口付けを落とす。 「ぎゃっ?!」 「渉くん…全身で、俺を感じて?」 するりとシャツをめくり上げ、中のTシャツの内側まで手を潜らせる。肌に触れると、ビクリと渉の肩が跳ねた。 「か、海?」 「なぁに?」 ふぅ、と耳に息を吹き込む。ぞわぞわっ、と渉の首筋に鳥肌が立つのがよく判った。 「あはは、素直過ぎてなんか傷つく反応だね」 「ばっ…! ふ、ざけ…ッ!」 「ふざけてなんかない。ねぇ渉くん。…俺以外を見ないで」 「はぁ? ぁっ、」 まだ柔らかな乳首に触れると、ふるふると渉が震える。きゅっと摘まむとぴくんと跳ねる。指への感触が、徐々に硬くしこり始めた。 「可愛い…乳首感じちゃう?」 「莫迦、言うな…っ、お前の手が、冷たい、から…っ」 「そっか。ごめんね?」 ぎりぎりと全力でもがく渉の手を片手で押さえるのは、なかなか難しい。 仕方なく海は渉の股間をそっと撫でた。 「ッぎゃあ! どっどこ触ってんだッ…!」 思わずという様子で内股になる渉の、一瞬意識が緩んだ手首に手早くタイを巻いて拘束する。 目隠しに後ろ手で拘束された、愛しい想いびと。 海の中で渉に関わる全ての人間に対する、優越感が生まれた。 ようやく自由になった両手で、後ろから抱き締めながら乳首をいじり、股間を撫で回す。 「や、やめろ…っ、海、おま、調子、のんな…っ」 [*前] | [次#] /87 『頂き物』へ / >>TOP |