in 【教室】 白井 洋の場合 2 にやりとひとつ笑うと、洋は茫然と床に横たわる恒太に近付くべく、教室の扉を開けた。 「大島クン」 「…し、らぃ、せん、ぱい…?」 すっかり艶っぽくかすれた声で、恒太が上体を持ち上げる。 近くで見ても、教室の床に白濁に塗れた肢体が投げ出されているというのは卑猥だ。 洋はにこりと微笑んで見せると、手にしていたデジカメのムービーを再生して、恒太の隣にしゃがみ、画面を彼に向ける。 「これ、なーんだ?」 『あぁああっ、ぁあっ! ぁああんっ!』 「…ッ?!」 半分閉じたような状態だった恒太の目が、かっと見開かれる。 画面の中で揺れる白い躯、繰り返される嬌声。かぁああ、と恒太の頬に朱が走った。自らの痴態。それも、ついさっきまで行われていた行為だ。そんなものを見せつけられて、恥ずかしくないのはAV役者くらいだろう。 「ふふ、イイ顔。ね、大島クンってこんなの好きなの?」 「ち、が…い、ますッ…!」 「ホントぉ? ほら見て、大島クン。ほら、君のち○こ、ガチガチになってる。あ、出たね、ほら、白いのがすっごくいっぱい出てるよ?」 「っ、や、やめて…っ」 「ねぇ、この白いのさぁ…」 涙を瞳に溜めて、必死に首を振りながらデジカメに手を伸ばしてきた恒太の手首をあっさりと洋は掴んだ。顔どころか首や耳まで真っ赤になって、実にいい被写体だとこっそり思う。 視線で促して、胸に垂れ、乾いて固まり始めた白濁を示す。 [*前] | [次#] /110 『頂き物』へ / >>TOP |