in 【教室】

白井 洋の場合 1


※(撮影/媚薬)

 放課後の1年生の教室から、突如聞こえてきた、嬌声。
 その教室は、洋の本命の所属するクラス。ある程度クラスメイトの顔は覚えている。

 洋がこっそりと窓から中を覗くと、そこでは確か、大島恒太とかいう少年と、何故か3年の本堂が激しく交わっていた。
 ふたりの接点は全くもって不明だが、洋は他人のセックスを鑑賞するのも大好物だ。映像部部長、AV監督を志す者として、こんなオイシイ場面を放っておくことはない。

 早速愛用のデジタルカメラを取り出して、ズームや引きなどで極力効果的に撮影していく。
 学校であり教室だというにも関わらず、恒太は何度も高い声を上げて白濁を散らし、痙攣のようにガクガク震えては本堂に更に攻めたてられることを繰り返していた。

「すっげ…」

 思わず洋も呟いてしまう。これまで数えきれないほどセックスは見てきたし、ハメ撮りだって散々やってきたが、作りものではなく、実際に放たれた白濁でこれほどまでに『汁だく』になっているのは初めて見る。

 だから、攻め役の本堂が恒太から離れたとき、そのぐちゃぐちゃになった肢体を撮るのに夢中で、危うく盗撮が本堂にバレるところだった。本堂が恒太に振り向いたお陰で、洋は隠れて本堂をやり過ごし、そして。

 ふと、いいことを思いついた。

 本命の話では、クラスに同じ嗜好の人物――つまり、ゲイ――はいないはずと言っていた。
 ということは、恒太はノンケである可能性が高い。
 ならば、このビデオを見せることで、より可愛く恥ずかしがりながら蕩けてくれるのではないだろうか。

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