in 【教室】

伊武 秀一の場合 7


 荒い息を整える恒太を、秀一は抱き締める。

「たくさん出ましたね? さっきもイったにしては。感じちゃいました?」
「っ…は、はぁ…っ」
「とってもいやらしくて、可愛かったですよ、大島くん…また見せていただきたいくらい」
「せ、んぱ…」

 不安げに潤んだ瞳で見上げてくるものだから、つい秀一はその額にキスをした。

「大丈夫、黙っててあげますよ。大島くんが、こんな、教室でひとに見られながらオナニーして、イってしまうくらい、えっちな子だってことは」

 ただ、教室でセックスをしていたことを暗に流してしまえば、また面白いものが見られるかもしれない。
 そっとほくそ笑んで、あまりの羞恥に目尻に涙をたっぷり溜めた恒太の髪を撫でる。


「では、また部活でお会いしましょう」


 茫然としている恒太を残して、秀一はあっさりと身を翻した。


time goes by...

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