in 【教室】

伊武 秀一の場合 6


 そしてそれは、耳を舐めるたびにトロトロと流れ出る。

「弱いんですね、ここ」
「は、ぁん…っゃ、なんか…だめ…っ」

 ちゅくちゅくちゅくちゅくっ

 扱き上げる恒太の手が愛液に濡れて、滑りをよくする。
 筒状にした指が上下するたびにぷるぷると赤く腫れた亀頭が見え隠れするのが、淫靡だ。
 次第に恒太の吐息が乱れ、夢中で自慰に耽る。

 ちゅくちゅくちゅくちゅくっ

「ふふ、大丈夫ですか? 大島くん?」
「ぁふっ…は、はぁ…っ、は、あっあっ、せん、ぱ…ッ」
「そんな風にして、さっきもひとりでシてたんですか?」
「ぁっぁっぁっ、あん、あ、そ、れす…っ」
「えっちな子ですね、――恒太くんは」
「ぁっあっあっやっ、ち、が…っあっああッだめ…出ちゃっ…!」

 駄目と言いながら、恒太の手は速度を緩めない。
 クチャクチャと濡れそぼった音が、静かな教室の中に満ちて響く。
 秀一は背後から耳を噛み、乳首をこね回す。

「いいですよ、恒太くん…出して下さい、教室で、先輩の前で、いやらしくイって下さい…」

 ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくっ

「ゃっあっあぁあ――っ!」

 びゅくびゅくっ、

 全身で感じて、恒太はたっぷりと白濁を飛ばした。それは机や床に飛び散って、学び舎にあるまじき姿を呈した。

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