in 【音楽室】

秋山 貢の場合 6


 そして渉の躯をピアノから引き下ろすと反転させ、上体だけをピアノに乗せて、立ちバックの格好を取る。この格好だとより深く繋がれるのだと書いてあった。


「っそだろ…ッ! ま、待て秋山ッ…! 秋山ッ!」

「だ、大丈夫…、す、す、すごく気持ちいい、そうですから…っ」


 ネコ少年達はみんな、最初は嫌がっても最終的には「ぁあん気持ちィイっ! イイよぉっ! もっと突いてェっ!」とか言いながら、タチの少年に縋りついてオネダリをしていた。それくらい気持ちいいなら、渉にも是非体験してもらいたい。


 赤いア○ルに猛ったペ○スを押しつけ、ぐっ、と挿入する。


「ぅ゙ぁ…ッ! ぁ、あぁあ…ッ!」


 貢は知る由もないが、この時点で既に渉はふたりに犯されたあとだ。だからこそ『馴らす』行為をすっ飛ばした貢のペ○スも受け入れることが出来たが、そうでなければ確実に切れていただろう。

 ぼろぼろと生理的な涙を流す渉の背中に、ちゅ、と貢はキスを落とす。

 そして、始めはゆっくりと、徐々に素早く、ピストンを始めた。


「ッは…っ! 琴羽くんのナカ…っ、すごく、気持ちいいです…っ。琴羽くんはっ、気持ちいいですかっ?」

「ぅあ! あ、や、め…あ、あぁッ!」

「好きです、琴羽くん…いえ、愛してます…っ」


 後ろから突き上げる度、渉の白い背中がしなる。汗の浮いたその肢体は、おそろしくエロティックだった。

 手を回して、右手で尿道に爪を立て、左手で亀頭だけを握り込む。


「ぅあ゙ぁああッ! や、やだ…ッ! そ、れ…ッ!」

「はっ…はっ…す、すごい…そんな締め付けて…っ、ぁ、いいです、琴羽くん…ッ、気持ちいいんですね…っ?」


 ドロドロと溢れる愛液が貢の手を濡らす。結合部からはいやらしい水音がする。貢を飲み込む。

 貢は衝動のままに、個包装された細く長い綿棒を取り出した。漫研の部室にあるフィギュアの手入れをするのに使っていたが、3年の文化祭後に引退してからは使う機会もなくなっていた。

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