小説

受side 07


 俺が考えたとき、ぴたりと性器を吸い上げる動きが止まった。そして大きく開かされたままの脚の間に、誰かの躯が割り込んで来るのが判った。

 ア○ルに、ぬるりとして熱い、丸いものが当てられる。
 なんだ。判らない。だが、この様子から考えると――。

 俺は無我夢中で腕を伸ばし、手探りで相手の胸板を押した。だが、自分でも笑えるくらいに、力が入らなかった。

 ぐぐっ…

「ひゃあ゛ぁぁぁぁッ!!」

 全身の内臓を押し上げるような、巨大なものが俺の中に入ってくる。熱くて、ビクビクして、俺のナカ全部を擦り上げる。

 犯されている。

 まともに考えられたのは、そこまでだった。
 緩慢に動き出したかと思うと、その凶悪な侵入者は、よりにもよって、俺の『ぜんりつせん』を突き、擦り、絞り始めたのだ。

「ひぁあああああッ! あぁあっ、いや、やッ! ソコ…ッ! ぁあっ!」

 ぐちゃ、ぐちゃと、突き入れられ、引き抜かれる度に恥ずかしい音がする。
 その音に、煽られる。確かな快感が、ア○ルから全身に伝わる。痺れる。溶ける。…弾ける。


「ひゃ、も、むりぃッ!! イきたくな…ッよぉ!!」


 その悲鳴と同時に俺を襲ったのは、放出されることなく躯の中で爆発した、信じがたいほどの快感。
 躯が壊れたみたいに痙攣して、俺は無茶苦茶に手を伸ばし、相手に縋りついた。

 恐いくらいの絶頂。終らないのではないかと思うほど、それは続いた。

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