小説

受side 06


 そんなところに入るわけが、と思う頭とは裏腹に、俺のア○ルはぬぷぬぷと指を受け入れた。

――な、んで…ッ!

 その答えは与えられることもなく、ア○ルを犯した指はぐりぐりと内側の肉壁を擦る。なにかを探している動き。男の言っていた、『ぜんりつせん』とかいうところだろうか。
 短く息を吐きながらなんとか気持ち悪さに耐えていると、指がある場所を擦ったとき、

「…っく、うぅ…ッは、あ…ひゃあぁッ?!」

 ガクン、と躯全体が浮き上がるような感覚に襲われた。指は見つけたとばかりにしつこくそこばかりを擦り続け、俺の躯は翻弄されてのけ反り震え、喉からは女のような情けない嬌声が絶え間なく溢れ続ける。

 躯中を電撃が走り抜け、締めつけられた性器を強い強い快感が内側から追い立てる。
 小刻みに揺れる腰の所為で指が微妙にピストンされて、俺の奥のソコを絶妙に震わせ続けた。

「んっあっ、ぁ、はぁっ! ぁ、あぅ、あぁあんッ! ひ、ぅ…!」

 ダメだ。ダメだ。ダメだダメだダメだダメだ。

「ッも、やだぁっ…! や、め…ッてぇ…っ!」

 壊れる。

 そう思って首を振りながら訴えた言葉は、当然受け入れられず。
 それどころか、リングをはめたままの性器を、再び咥えられ、俺は頭の中が真っ白にスパークした。
 内側と外側から躯を、頭を、ぐちゃぐちゃに蕩かされる。


 イきたい。イくわけにはいかない。イってはいけない。イきたい。イきたい。


 どれくらいの時間、その生き地獄を味わったのだろう。
 50分経過まで、あとどれくらいあるのだろう。

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