小説

受side 05


 くらくらと頭が働かなくなってくる。小刻みに震え、なんとか閉じようとする太股を抑えつけられて、俺は大きく股を開いたまま、ジュポジュポと卑猥な音を聞かされ続ける。
 あまりの快感に、うまく息ができなくなってくる。
 フェラなら彼女にもされたことはあるが、それとは桁違いの感覚が俺を襲う。

「っく、あ、っあ、っひゃ」

 情けない声がこぼれて、俺は性器がひくひくと絶頂の兆しを訴えていることに気付いた。

――まずいっ…!

 イくわけには、いかない!

 性器から口が離された瞬間に、俺は男から渡されたリングをとにかく性器にはめた。
 ぎち、と性器が締めつけられる感覚。絶頂への道が閉ざされて、息が詰まるほどの苦痛に一瞬見舞われる。
 だが、イかなくて済むなら。

 俺が肩で息を整えていると、少年と男が楽しげに会話しているのが聞こえた。

「だって面白いっしょ? その方が」

 男のその言葉に、戦慄する。そうだ。何故額面通りに受け取ったのだろう。優しさ? そんなもの、ひとを拉致するような輩にあるわけがない。

「時間制限設ければいいよー。それに空イキすりゃいーじゃん」
「そっか。じゃあリングはめたまま50分以内で裕太さんをイかしてあげるよ。ね」

 性器の根元に何か重いものがつけられて、いつのまにか近付いてきていた男が俺の耳元で囁いた。

「空イキってのは精液出さないでイくことだよ。大丈夫、男なら、後ろの穴の前立腺で出来るようになるよ」
「うし、ろの…あな…?」

 それは、つまり。愕然とする俺の考えが、少ししてから突然ぬるつく細い指がア○ルに潜らされたことで、正しいと知る。

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