小説

攻side 04


裕太のモノは縮こまっていて、恐怖を物語っていた。

俺はあらかじめ少年から自由に使えと言われた壁際の玩具からとってきた、透明なボトル入りのローションを手のひらに垂らした。

「へぇ、それ使うなんて鬼畜だね。」

クスクスと笑う少年。
俺は意味も分からずその手で裕太のものに触れた。

「ひっ…や」

びくりと首を仰け反らせる裕太。
いきなりの感覚に身をよじらせた。

しかし俺にはそんなことを気にしている暇はない。
ぬるついた手を、上下に動かし始めた。

「っあ、くぅ…ぅッ…」

ちゅくちゅくと人工的で卑猥な水音をたてて、竿をしごきあげる。
裕太は何故がこの部屋に入ってきたときから握っている手のひらを、ますます強く握った。

暫く擦っていると、手のひらに違和感を感じ、俺は気づいた。

(これ、まさか媚薬入り…)

手を止めずに少年の方をみると、少年は口角を上げる。

(だから鬼畜、か。)


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