小説

攻side 03


 
(裕太を助けられる、方法?)

「貴方が裕太さんをイかせることができたら裕太さんを解放します。」
「はぁ!!?」
「悪くないでしょう?」

イかせるって。
つまり、射精させるってことだよな。

…正直男をイかせるとか無理だ。
だって俺普通に彼女居るし。

それにそっちの趣味はない。

でもそれで裕太が助かるのなら。
あいつだけでも助かるのなら…

「…ッ分かった。」



その後すぐに鉄のドアが開き、目隠しをされた裕太が入ってきた。
と言ってもきれいに筋肉のついた、二十代後半ぐらいの男にお姫様抱っこされてだけど。

俺は一言も声出すなって言われてるから、裕太は俺が居るなんて分かってないんだろう。
かたかたと脚が震えていた。

さっきまで少年が座っていた椅子に座らされ、足首だけを手すりにM字開脚で括られている裕太。
俺は少しでも震えている脚をなだめようと、優しく太ももを撫でた。
びくりと膝が震え、不安げに目隠しした顔が下を向いている。

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