in 【化学室】

浪木 咲弥の場合 4


 
「ま、ま、まさか、」
「ふふ、大丈夫ですってば。先生、平温は何℃ですか?」
「へ、いおん?」
「肛門の温度は脇より高いそうですからね。どれほど高いのか…実験です」

 赤く熟れたア○ルに、じわじわと温度計が埋まっていく。

「っん、ぁ、ああ、あ、や、やめ、なみきぃ…っ!」
「痛くはないでしょう? ほら、こっちもこっちも、弄ってあげますよ、黒川先生」

 肘で躯を起こした真尋の乳首に吸い付き、指先で尿道の出口を擦る。

「ぅあ! あ、ぁ、や、あッ、」

 温度計を固定しながら、親指でぐりぐりと睾丸を揉み解してやると、真尋は両手を口に当てて懸命に嬌声を殺そうとし、天井を仰いだ。
 つまり乳首が突き出される形になって、咲弥は尖らせた舌でレロレロと乳頭を弾き、転がして弄ぶ。

「ねえ黒川先生…どこがいいですか?」

 軽く尖った乳頭を噛みながら上目遣いで真尋を見ると、彼は下腹をびくびくさせながら涙を零した。

「っも…やめ、てくれ…だめだ、ヘンに、なる…っ」
「気持ちいいからでしょう? 言ってくれたら、楽になれますよ」

 温度計は、37.7℃を指そうとしている。肛門の温度が脇より高いことなど、重々に承知している。この実験の本当の目的は、そんなことを知るためのものではない。

 温度計をくりくりと掻き回すように動かすと、開きっぱなしの真尋の唇から、銀糸が垂れた。

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