in 【化学室】

浪木 咲弥の場合 3


 真尋の脚がガクガクと震えて、徐々に睾丸が熱を持ち、ペ○スに硬度が生まれる。雄の性で、ときおり腰まで揺れる。

「ッふ、莫迦…っ、ンな、とこ…っ汚い…ッ!」
「…ん…、んむ、先生の躯で汚いトコなんてないですよ。男にしゃぶられてると思うのが嫌なら、目を瞑ってみて下さい。俺も黙って優しくしますから」
「ばッ…! ん、ぁ、ぁふ、んなこと、言われ、も…っ、ぁ、ぅ、ん」

 快感に震えながらも、真尋の手は各々、咲弥の腕をなんとか引き剥がそうと抗う。

 ぐりゅっ、と尿道にほんの少しだけ舌をねじ込むと、「っひゃあ?!」途端にきゅっと真尋の睾丸が挙上した。

「先生。赤羽先生との実験、成功だったみたいですね?」
「ばっ! っく、ぅ、そこで、喋んな…っ! なんのことだよ…、! つかっ! おま、見てっ?!」
「この場合、覗いた俺よりも、学校で堂々とヤってる先生の方が悪いと思いませんか?」
「っ!」

 割れ目に舌を割り込ませ、ひくひくと動くそこを、舌全体を使いながらねっとりと舐める。

 弁明の余地もないらしい真尋の、咲弥の腕を掴む力が緩んだ。
 だからと言って、覗いた咲弥にまで躯を開く必要はどこにもなく、彼自身もそんなつもりはないのだろうが、罪悪感と背徳感は、確かに彼の動きを制限したようだ。

 咲弥はくすりと忍んで笑う。

「先生。俺にもひとつ、実験させて下さい。…大丈夫、痛くはないですよ」

 そして咲弥が手にしたのは、実験用の温度計。水銀入りの、ガラス製だ。
 ちゅぷ…と音を立てて咲弥がペ○スから口を離すと、真尋は温度計を確認して顔を引きつらせた。

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