in 【音楽室】

遠山 優の場合 2


 肌蹴たシャツ、そして明らかに白濁を処理したティッシュ。
 頬を赤らめ、「やっその、これはっ」取り繕おうとする渉に近付いて、優はにっこりと笑った。

「いいですよ、隠さなくて。――全部、聞こえてましたから」
「ッ?!」

 手首を掴むと、強く擦れた跡があった。縛られていたらしい。

「山本くんも、酷いことをしますね。もしかしたら……気が合うかもしれません」

 そのままぐいと両手を頭上に引き上げ、押し倒す。シャツの隙間から、白い肌に散らされた大量の鬱血痕が覗いた。
 そこに手を滑らせて、そして顎を掬い、キスをした。

「んんぅ――っ!」

 当然必死で頭を振って逃れようとする渉だが、細身の体型ではあるものの、こうしたときのために日々鍛えている優には、大した障害にならない。

 口内を掻き回し、舌を吸い上げ、互いの唾液を混ぜ合わせて、息をする余裕すら与えないほどのキスをする。
 酸欠を起こし始めた渉の抵抗が弱まり始めると、ようやく優は唇を離した。

「ッはぁッ! はぁっ! はぁっ! げほっ!」
「さっき、たくさんイかされてたみたいだから…休ませてあげましょうか」

 そう告げて優は渉の膝の上に乗りかかり、着たばかりのズボンを脱がせて下着もずり下ろし、現れたペ○スの根元を、きつく紐で縛る。

「ぅあっ?!」

 懸命に優の肩を押したりして抗っていた渉だったが、締めつけられた途端にビクンと跳ねて、優のシャツを握り締めた。

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