長い夜の始まり

04


 
「ねぇ兄さん。本当にあなたは可愛いね」

 なにも知らなくて、無垢で、純粋で、愚かで。

 父が遊糸の会陰に何度も自らのペ○スを擦りつけ、恍惚とした表情を浮かべる。蕾の表面を何度も亀頭が刺激して、遊糸はなにが起こるのか理解が追いつかない様子で、ただひたすらに涙を流して首を振った。

 六花は遊糸の腹に飛んだ白濁を指に掬って、そっと彼の唇に塗りつけた。

「ッゃ…っ」
「ふふ。ね、親子だと、同じ味するのかな? ねぇ兄さん…ほら、ちゃんと舐めなきゃ」

 遊糸の意識が唇に向かう。
 その瞬間を狙って、父の凶悪なペ○スが、遊糸の躯に深く穿った。


 ずぐっ…

「──ッ!!」


 声にならない悲鳴を上げて、遊糸が全身を強張らせる。細い肢体が弓なりに反って、父は嬉しそうに遊糸を抱き締めた。

「あぁ、熱いよ…遊糸の中、すごく…すごく、熱い…。父さんを締め付けて握り込んで、離さないよ…あぁ、いい…」

「ッは…! ぁ、ぐ…っ、あ、あ、ゃだ、うそ…やだ…ッ」

「凄いよ、兄さん。父さんの赤いちんちんが、兄さんのおしりの孔にどんどん飲み込まれてく…。父さんと兄さん、今セックスしてるんだよ。どう? 父さんのちんちん、熱いでしょ? 自分の躯の中におっきいちんちん突っ込まれた気持ち、どう?」


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