混濁 10 「次はちょっと太いよ、遊糸」 ぬぶ、ぶぶ…ッ 「ぅあ! あぁああーっ! ぁあああーッ!」 遊糸の白い双丘に、黒いバイブが飲み込まれていく。 アレが、自分の花芯だったら。 そう考えるだけで、橘の花芯は急速に回復する。逆に、遊糸の花芯は達したこともあって力をなくしている。 「次はコレで15分、な?」 その次は更に太くして、15分。その次もまた太くして、15分。 そこまですれば、いかに遊糸の秘孔が狭かろうとも、橘を受け入れることが出来るようになるだろう。 己の計画にほくそ笑み、蕾の奥までしっかりバイブが入ったのを確認すると、橘は穏やかにスイッチを入れた。 [*前] | [次#] 『カゲロウ』目次へ / 品書へ |