【フリリク】カナちゃんと笹山君L

「っふふ、また…出ちゃいましたね」


ちゅっ、ちゅっと音を立てて項に唇を寄せられる。
耳元で笑われ、カッと全身の血液が熱くなった。
バカにされそうで、咄嗟に濡れた腿を隠すように足を閉じようとするが笹山に無理矢理開かされる。

それどころか、


「こんなに汚して…これじゃ、お客さんの前に出られませんよ」

「ぃっ、あっ、あ、あぁっ!」


誰のせいだと思ってるんだ。
そう涙目で睨み付けようとするけど、膨張したそれで何度も擦られ腫れた内壁の感度は増すばかりで。
そこに獣じみたピストンを打ち込まれれば思考回路は白紙になり、何がなんだからわからなくなる。
ただ、もっと、激しくして欲しい。なんて言うかのように、下半身は笹山を求めるように勝手に揺れ始めていて。


「すごい、いい眺めです…っ、もっと腰を振ってください、早く終わりたいんですよね」

「んっ、ぅ、ふっ、ぁあ…もっと、もっとッ!」


抉られる度に脳味噌が蕩けそうなくらい甘い快感が襲い掛かってきて、体から力が抜けそうなる。
床の上。捲れ上がったジャージの裾を直す暇もなく床に這い蹲る俺を支えるのは腰に回された笹山の手だけで、殆ど崩れ落ちているようなものだった。
半ばヤケクソになったのか、俺の頭は思考を諦め笹山を受け入れることとこの快感を愉しむことに徹底し始めたようだ。うわ言のように「もっと」と自分の口から出たことに最早驚きもない。悲しきことかな。


「…っ流石、原田さん」

「あっ、ぁっ、ああっ!」


何度も腰を叩き付けられ、耐え切れず床に突っ伏した俺。
その上に覆いかぶさるように伸し掛かってきた笹山はそのまま奥まで挿入し、息を吐き出す。


「すみません、ちょっと…もう、無理です」


なにが、と聞く前に、ズッと音を立て中のそれが抜かれていくと思った瞬間、そのまま奥深くまで一気に貫かれ、その重量に呼吸器官がきゅっと潰される。
それも束の間。


「さっ、ささやま、やっ、もっと、ゆっ…く、ぅ、あぁ…っ!」


藻掻くように必死に懇願するが、笹山の耳に届いているのか否か激しい動作で性器を挿入され、ぞくぞくと骨の髄まで甘く痺れ始める。
締め付けられるブルマにまた自分が勃起しているとかそんなことはもう今更どうでもいいけど性急か挿入にまるで自分まで動物になったみたいで一方的に犯されているというのに、笹山の体重が、熱が、中に捩じ込まれた性器が、全ての笹山の存在に酷く満たされる。
そして、砕けそうになる腰を笹山にぐっと引き寄せられたとき、そのまま根本奥深くまで咥え込んだガチガチに勃起した笹山のものが大きく脈を打つ。


「んあぁ…っ!」


瞬間、腹部の中で広がるねっとりとした熱にぶるりと全身が震えた。
どぷりと音を立て注がれる大量のそれに腹の中が満たされていくのを感じながら、俺は惚けたように目を細める。
長い射精を終え、小さく息を吐いた笹山はゆっくりとした動作で萎えた性器を引き抜いた。
塞ぐものを無くしたそこからとろりと大量の精液が流れ出る。それを拭う気力も隠す気力も今の俺には残されていない。


「あの…先ほど何か言っていましたが…すみません、よく聞こえませんでした」

「ゆ…ゆっくり、して……って……ッ」

「ああ、ごめんなさい」


嗚咽を堪えることもできずに声を震わせる俺に、一発抜いてようやく落ち着きを取り戻したらしい笹山は申し訳なさそうに「今度は気をつけますので」と言い足す。

そう、ぜひ気を付けてもらわなければ…………え?今度?

妙な言い回しが気になって、恐る恐る笹山を振り返る俺。
そして、出したばかりだというのに勃起した笑顔の笹山に全身から血の気が引いていく。

おい、誰か助けてくれ。



mokuji
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