【フリリク】病み気味紀平とF

どうみても小さいし、威力だって大した事無さそうだし、どうせAVとかで感じるあれも演技かなんかだろう。
それが今まで俺がローターに対して思っていたことだった。
だから、たかが玩具だし別にそんなにでかくないし大丈夫だろう。
そう、自分に言い聞かせていた俺はすぐにそのイメージを撤回させられるハメになる。


「や、ぁ、ちょっ、だめ、止めてくださ、ぁあ…っ!」


最後は最早声にならなかった。
逃げようとする肩を掴まれ、布越しに突起をなぞるように振動するそれを押し付けられれば、逃げられない振動にぞくぞくと体が震えた。
全身の血液が胸に集まり、更に硬さを増すそこに加えられる断続的な刺激に腰が揺れ、耐えれず縋るように紀平さんの服にしがみつく。


「やだ、これ、紀平さん、外して…っ」


喋れば喋ろうとする度に唾液が溢れそうになり、だけど次ぎから次へと襲いかかってくる快感に指先から力が抜けてしまい、それを拭うことすらままならない。
そんな俺を見下ろす紀平さんはクスリと笑い、僅かにローターを浮かせる。


「んー?やだ」


先程よりも軽くなる刺激に内心安堵した矢先だった。
再度乳輪付近にローターを押し付けられたと思えば、そのまま突起の周囲をなぞるようにぐるりと円を描くように押し当てられ、ビクッと肩が跳ねる。


「ぁ、や、きひらさ、んんぅ……っ」

「ごめんね、俺、結構根に持つタイプだから」


「俺の舌も指も嫌いなかなたんは玩具で遊んでなよ」と、冷ややかに笑う紀平さんは腹部を撫でるように服の裾を捲り上げる。
皮膚を滑り、胸元までやってきた手はもう片方の突起に触れ、硬く凝ったそこを指先でなぞるように弄ぶ。
左右に加えられる別々の刺激に神経が掻き乱され、おかしくなりそうだった。


「ごめんなさい、ごめんなさい…っ」


体を捩らせ、そう、泣きじゃくりながら謝れば、ふ、と柔らかく微笑んだ紀平さんは震える俺の額に優しくキスをする。

そして、


「やーだ、ってば」


にこっと口元の笑みを深くした紀平さんの楽しそうな声を合図に、右胸に押し当てられたローターの振動が大きくなり、一瞬、息が止まった。

mokuji
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